CCNAやらテクニカルエンジニア(ネットワーク) (※次年度からネットワークスペシャリスト) を受けようかなと思っているのにネットワークをやってない。
まあそれなりに知ってるしと思って学習サイト
ping-t のCCNA問題をやったら
動的ルーティングがぼろぼろ だった、
そうだね、やってないし。いつもスタティックだったな。
と言うことで
Network Notepadを使ってネットワーク図という記事で作ったネットワーク図で、RIP設定のお勉強をしてみる。
テストに使ったのは
会社保有の「CCNAバーチャルラボ Network Visualizer 5.0」
ネットワーク図を引いて、必要な設定を洗い出そう
[caption id="attachment_928" align="alignnone" width="300" caption="画像:今回のネットワーク図"]
[/caption]
単純なネットワークだ。今回はルータ同士をFastEthernetで繋ぐ。
各ルータの設定要件は…
■ルータA
- インターフェイス0 に 192.168.30.1/24
- インターフェイス1 に 192.168.10.1/24
- RIPで192.168.10.0 の情報を流す
■ルータB
- インターフェイス0 に 192.168.30.2/24
- インターフェイス1 に 192.168.20.1/24
- RIPで192.168.20.0 の情報を流す
こんなもんか、ちなみにルータはCiscoの2600が使える。
ルータに設定を突っこもう_とりあえず全部のインターフェースまで
ルータAの設定、斜体はレスポンス
ルータの名前を「RouterA」、イーサネット0と1にIPアドレスを振る。
Router>enable
Router#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z
Router(config)#hostname RouterA
RouterA(config)#interface fastethernet 0/0
RouterA(config-if)#ip address 192.168.30.1 255.255.255.0
RouterA(config-if)#no shutdown
xx:xx:xx %LINK-3-UPDOWN: Interface Fastethernet0/0, changed state to up
xx:xx:xx %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface Fastethernet0/0, changed state to up
RouterA(config-if)#exit
RouterA(config)#interface fastethernet 0/1
RouterA(config-if)#ip address 192.168.10.1 255.255.255.0
RouterA(config-if)#no shutdown
xx:xx:xx %LINK-3-UPDOWN: Interface Fastethernet0/1, changed state to up
xx:xx:xx %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface Fastethernet0/1, changed state to up
RouterA(config-if)#exit
次はルータBの設定、斜体はレスポンス
ルータの名前を「RouterB」、イーサネット0と1にIPアドレスを振る。
Router>enable
Router#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z
Router(config)#hostname RouterA
RouterB(config)#interface fastethernet 0/0
RouterB(config-if)#ip address 192.168.30.2 255.255.255.0
RouterB(config-if)#no shutdown
xx:xx:xx %LINK-3-UPDOWN: Interface Fastethernet0/0, changed state to up
xx:xx:xx %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface Fastethernet0/0, changed state to up
RouterB(config-if)#exit
RouterB(config)#interface fastethernet 0/1
RouterB(config-if)#ip address 192.168.20.1 255.255.255.0
RouterB(config-if)#no shutdown
xx:xx:xx %LINK-3-UPDOWN: Interface Fastethernet0/1, changed state to up
xx:xx:xx %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface Fastethernet0/1, changed state to up
RouterB(config-if)#exit
で、この時点でのホストA(192.168.10.2)からの到達製をチェック。
◎→ルータAのインターフェイス 192.168.10.1 当然
◎→ルータAのインターフェイス 192.168.30.1 まあ順当
×→ルータBのインターフェイス 192.168.30.2
ルータBは帰りのルート(192.168.10.0宛)が分からない×→ルータBのインターフェイス 192.168.20.1
ルータAは行き先のルート(192.168.20.0宛)が分からない×→ホストBのインターフェイス 192.168.20.2 同上
ちなみにルータAのルーティングテーブルを表示するとこうなっている。
RouterA#show ip route
Gateway of last resort is not set
C 192.168.30.0/24 is directly connected, FastEthernet0/0
C 192.168.10.0/24 is directly connected, FastEthernet0/1
RIPを設定してみる
手始めにルータBからRIPのアナウンスをさせる。
RouterB>enable
RouterB#configure terminal
RouterB(config)#router rip
RouterB(config-router)#network 192.168.20.0
そうするとRIPのパケットをブロードキャストし始める。
RouterB#debug ip rip
RIP protocol debugging is on
*9 23 23:16:58.221: RIP: sending v1 update to 255.255.255.255 via FastEthernet0/0 (192.168.30.2)
*9 23 23:16:58.221: RIP: build update entries
*9 23 23:16:58.221: subnet 192.168.20.0 metric 1
*9 23 23:16:58.221: RIP: sending v1 update to 255.255.255.255 via FastEthernet0/1 (192.168.20.1)
*9 23 23:16:58.221: RIP: build update entries - supressing null update
インターフェイス0 からは 192.168.20.0 の情報を、インターフェイス1からは何も送ってない。
この時点でルータAには192.168.20.0の宛先情報が届いているのが パケットモニタ で確認できるんだけど、このままでは受け入れずに破棄されてしまう。
で、ルータAにも同様にRIPを設定したら、ルータAのルーティングテーブルはこうなる。
RouterA#show ip route
Gateway of last resort is not set
R 192.168.20.0 [120/1] via 192.168.30.2, 00:00:20, FastEthernet0/0
C 192.168.30.0/24 is directly connected, FastEthernet0/0
C 192.168.10.0/24 is directly connected, FastEthernet0/1
ルータBはこう
RouterB#show ip route
Gateway of last resort is not set
R 192.168.10.0 [120/1] via 192.168.30.1, 00:00:17, FastEthernet0/0
C 192.168.20.0/24 is directly connected, FastEthernet0/1
C 192.168.30.0/24 is directly connected, FastEthernet0/0
Cはコネクテッド:接続しているネットワーク、RはRIPによって学習されたネットワーク、設定できている模様。
到達性を確認してみる
さて、ローカルだけのスタティックな設定では問題が2つあった。
●
ルータAは行き先のルート(192.168.20.0宛)が分からない●
ルータBは帰りのルート(192.168.10.0宛)が分からない これらはルーティングテーブルを見る限り、RIPによって解決された。
と言うことでホストAからの到達性を再度確認してみる。
◎→ルータAのインターフェイス 192.168.10.1 当然
◎→ルータAのインターフェイス 192.168.30.1 まあ順当
◎→ルータBのインターフェイス 192.168.30.2 ルータBは帰りのルート(192.168.10.0宛)を
RIPによって学習した◎→ルータBのインターフェイス 192.168.20.1 ルータAは行き先のルート(192.168.20.0宛)を
RIPによって学習した◎→ホストBのインターフェイス 192.168.20.2 同上
ホストAから登場するすべてのIPアドレスにPingが飛ぶのを確認した、オールグリーン。
次はRIPの要素を整理したい。そしてOSPFだな、とりあえずシングルサイトで。