在庫を適正に管理しないといけないが、見積りに役立つはずのMTBFがメーカのカタログだとどうも・・・
結論から言うと実際のMTBFは大体6万時間くらいだ、環境がよければ10万とかだろうか。
メーカのカタログも嘘じゃないけど・・・
先日下の記事を見てちょっと考えた。
// 平均故障間隔100万時間のHDDは「114年故障しない」?
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20050829/220247/
HDDのMTBFが100万時間の場合,MTBFのとらえ方は?
↓
例えば100台のHDDを使っているとして,100台のHDDの延べ稼働時間が100万時間になったとき1台のHDDが故障する。
なるほど。
某メーカのHDD、MTBFカタログ値"120万時間" だと...
100台稼動している状況では、12,000時間に1台=500日に1台故障?
もっと多い!多いよ実際?
なんでこんなに実際におきるHDD障害とのずれを感じるのかというと、下記のようにからくりがある為だ。
こちらの解答編より⇒http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20050829/220247/
メーカカタログのMTBFは、あくまで安定稼動している状態のであり、磨耗など考慮していない
こちらの環境温度MTBF対応表より⇒http://sonic64.com/2006-02-03.html
稼動環境によりMTBFの値は無視できないほど変動する
つまるところ、HDDのMTBFは自分の環境にて計測しましょうという事に他ならない。
じゃあ割り出しましょう。
自分の環境で有効な、真のMTBFを計測しておく
一定期間のサンプルが必要だけど、非常に簡単な計算でOKだ。
x 台の運用HDDがあるとして、 y 日間稼動させたら z 台壊れて交換しました。
のx,y,zが用意できたら、下記表に当てはめて計算しよう。
稼働台数 | 稼働日数 | 故障・交換台数 | MTBF(時間) |
---|---|---|---|
(x) | (y) | (z) | 式1 |
式1: x * ( y * 24 ) / z
※ 延べ時間を故障回数で割るだけ。24は単位を日から時間に変換。
※ x に予備HDDの台数は含まない
一応計算例を、
240台のHDDが稼動しているシステムで、30日間に4台壊れました
240 * (30 * 24) / 4 = 43200
この環境ではHDDのMTBFが 43200 時間になる。
というわけで、カタログの実に1/30だがどうだろう。実際このくらい壊れるよね?
あとはこのMTBFを元に故障率やら信頼性を出すなり、環境にあった適正在庫を算出するとよい。