2008年9月1日月曜日

IPv6インターネット、ISP以外はとりあえず公開サーバまで対応させておいたら いい?

日経NETWORK2008年9月号を読んでいる。
特集1は何も対策しなければIPv4が枯渇するということを前提に、延命として キャリアグレードNAT 、 移行期間(ただしとても長くなるだろう)のIPv4/IPv6のデュアルスタック を経て、、その先はなるようになるんじゃないの。
という記事だった。
 

日経NETWORK
fujisan.co.jpから定期購読
 

インターネットでのIPv6利用については不勉強だったのだが、ISPが苦労しそうな内容についてまとめて理解することができた。閉域のASPを含むマルチプレフィックスの扱い(参考リンク:IPv6普及・高度化推進協議会)など色々問題があるのだなぁ。
 
 

IPv6対応は


しかし個人的にIPv6インターネットへの対応を考えると、ネットワークは回線業者から払いだしてもらうのが前提の今の環境では特に腰を据えて取り組むようなものでもないのだろうなと思う。普及するならしたころに乗っかれば十分。
 
一応ルートDNSサーバがもうIPv6でレコードを返すようになっているので、使いたいところは使ってOKだと思う。
 
ただ、今グローバルIP(v4)を引いて公開しているサーバは、割と早目にIPv6を引きこんで対応させておくべきなのかとも思う。理由も一応挙げておくけど、そのうち見解は変わるかもしれない。
 
 

デュアルスタックのPCはAAAAレコードをDNSに問い合わせるのか?


以降の内容は多分に想像含むので注意。
さて、しばらくしてIPv6インターネット普及がもっと本格化、移行期間としてデュアルスタックをやりだすことになるとします。
 
IPv6、IPv4の両方を持つ端末は、まずIPv6でDNSサーバに問い合わせを行うでしょう。
このときはAAAAレコードを問い合わせるのか?と思ったので少し考えてみる。
 
手元のIPv4環境の FireFox と オプションなしDig の名前解決をキャプチャしてみたら、Aレコードの問い合わせだった。(DNSクエリのフラグが "0x00 0x01"、ついでにAAAAは "0x00 0x1c")
確かデュアルスタック環境では "AAAAが見つからなかったら次はA" という挙動をするらしい。(これは近く実際に試してみたい。)
なので公開サーバにIPv6を振っておかないと、毎回 AAAA → A のオーバーヘッドが発生ってことになるのかしら。ネガティブキャッシュがあるといってもちょっとカッコ悪いし無駄なトラフィックが増える。
 
ということから外部向けのDNS(コンテンツ)、WEBサーバあたりは IPv6 振ってあげたいなーと思う次第なのですよね。
 
 

NSは込み込みANSWER


ついでにNS(フラグ 0x00 0x02)も考えてみると、digで見る限りは結構前から「ADDITIONAL SECTION」でAとAAAAを両方返してくれる、クライアント側の実装によるけど妙なオーバーヘッドはなさそう。
IPv6含むレコードのリストをもらったらIPv6で、IPv4だけのレコードをもらってもすぐにIPv4のスタックで目的のDNSサーバに再帰問い合わせを行うのでしょう。
なのでDNSサーバ自体はIPv6対応でなくてよいけど、SOAを持つゾーンのAAAA は返してあげたい。ということは一応ローカルもそうかな。
 
 
 
 

途中から色々興味が湧いて調査しつつ書いたので締まりのない記事になったがとりあえずこのへんで。。。
 
v6も色々言われますが、v4なくならないとかv6普及するとかしないとかはインフラ使うだけの私あたりのレイヤではどうでもよいんですよね、技術にはとても興味あるけれど。
ただ人気のサイトとかを持つサーバは義務としてIPv6への対応をしておくべきだと思いました。