まあ、WindowsServer2003+VirtualServer2005での環境がちょっとすぐに用意できなかったからともいう。
ちなみに用語がめんどくさいので、以降親パーティション=ホスト、仮想はゲストで。
要点をさっとおさらい
実践編はほぼ作業手順になっちゃうので要点だけおさらい。
- ホストにLoopBackAdapterを追加、ゲストとはそれで接続しローカルネットワークを形成
- ホストにRRASをインストール、ルータとしてセットアップ
- 物理NICを外部用、LoopBackを内部用にルーティング+NAPTで完成
ではやってしまおう。
ホストの準備
RRASをインストールする、役割追加の「ネットワークポリシーとアクセスサービス」から。
[caption id="attachment_1531" align="alignnone" width="540" caption="画像:RRASの役割追加"][/caption]
LoopBackAdapterをインストールする、2003ならハードウェア追加と削除、2008はデバイスマネージャの「操作」からレガシハードウェアの追加(※PCを選んでないと出てこない)をする。
[caption id="attachment_1532" align="alignnone" width="540" caption="画像:LoopBackAdapter追加"][/caption]
追加できたらIPアドレスを振っておく、あくまでプライベートネットワーク用なので、外用とサブネットが被らないように。
[caption id="attachment_1533" align="alignnone" width="400" caption="画像:内部ネットワークのゲートウェイ"][/caption]
ゲストが使うネットワークの設定
Hyper-V管理から、LoopBackAdapterを外部ネットワークとして構成する。
※これはVirtualServer2005でも出来るように合わせているだけで、Hyper-Vなら多分LoopBackの代わりは最初からついておりそちらを使ってもOK。
[caption id="attachment_1534" align="alignnone" width="300" caption="画像:仮想ネットワーク追加"][/caption]
じゃあゲストにさっきのLoopBackをあてがおう。
[caption id="attachment_1535" align="alignnone" width="300" caption="画像:ゲストが使うNIC選択"][/caption]
ゲストの準備はこれでいいので、起動しておこう。
ゲスト⇔ホスト間の疎通を確認する
ゲストを起動し、ホストでLoopBackに当てたサブネットで適当なIPアドレスを振り、通信できるか試してみる。
PINGを打ったらFireWall切リ忘れで応答無かったので、telnet80 で疎通確認、OK。
[caption id="attachment_1536" align="alignnone" width="300" caption="画像:内部疎通確認"][/caption]
では外部にPingが飛ばないことを確認しておく、現段階ではwww.google.comにpingを送ることが出来ない。
[caption id="attachment_1537" align="alignnone" width="300" caption="画像:届かないPING"][/caption]
あとはマスカレードするだけだ。
RRASにNAPT付きルータのセットアップ
ホストに戻ってルーティング。
ウィザードで超簡単、2003だとどうだったかな?ウィザード無くても簡単には違いないが。
まずNATをえらんで、
[caption id="attachment_1538" align="alignnone" width="588" caption="画像:RRASその1"][/caption]
最初にインターネットにつながっている側のインターフェイスを選択する。
LoopBackじゃないほうね。
[caption id="attachment_1539" align="alignnone" width="588" caption="画像:RRASその2"][/caption]
次に内部のネットワークに接続されたインターフェイス、ここではもちろんLoopbackを選択と。
[caption id="attachment_1540" align="alignnone" width="588" caption="画像:RRASその3"][/caption]
そのあと内部的にDHCPを有効にするか聞かれる。正直どっちでもいいがDHCPのほうがちょっと楽かな。。
[caption id="attachment_1541" align="alignnone" width="588" caption="画像:RRASその4"][/caption]
以上でRRASがルータになった、ちょっと見てみよう。
[caption id="attachment_1542" align="alignnone" width="300" caption="画像:RRASセットアップ完了"][/caption]
まあ状況が判るくらいだけど。
ゲストよNATで出て行こう
さあ、仮設DHCPを有効にしたので、早速ゲストからrenew、DHCP discover だ。
[caption id="attachment_1543" align="alignnone" width="300" caption="写真:ゲストにIPアドレス自動付与"][/caption]
IPもらえたー、これはまさにVirtulaPCでやるときのNATモード。
ではGoogleにPING、
[caption id="attachment_1544" align="alignnone" width="300" caption="画像:届くPING"][/caption]
OK.
ちなみにデフォだと名前解決できなかったな、FireWallかなあ。
面倒なのでDNSだけ手動で入力。
で、WEBへ。
[caption id="attachment_1545" align="alignnone" width="480" caption="画像:幾重ものWindowに囲まれ、WEB表示"][/caption]
はいお粗末さまでしたー
おわりに
RRASはServer向けのWindowsにしかついてないかと思いきや、ちゃんとクライアントのXPやらにも付いている。
ただGUIがなくて、netshで頑張って設定しなきゃならないみたいだが。。
さてこれでIPが一個ありゃゲストの面倒はなんとかなるというのが確認できた。
ポートフォワードも出来るのでサーバとしての役割もバッチリ。
で、それだけでなく、グローバルIPの付与はホストに全部やって必要ポートだけゲストに渡す、という考え方もあるんだよね。
IPフィルタの一元管理、トラフィックのモニタリングと結構使いでがあったり。
この記事ではHyper-Vでやっちゃったけど、構成を理解すればVirtualServer2005でも同じことが出来るはずなので是非やってみよう。