2009年1月22日木曜日

Stunnelでお気に入りのPOPメールチェッカをSSL対応にする

今の時代珍しいかも知れないが、諸般の事情でメールチェッカを使っている。POP3のサーバにメールチェックしに行き、差出人とタイトルだけ表示してもらうタイプ。
 

ちなみに使っているのはこれ、
B's Biff for Windows < < び~さんち
思えばWindows95時代からずっと使っているな。
 
 

さて、POP3といえば 平文バリバリの通信、全体的に弱めのパスワード認証機構などと、あまり知らないネットワークを通って欲しくないプロトコルの代表的な存在だ。
 
そのため最近はメールサーバとのやりとりにSSLを使ってPOP3通信を暗号化(POP3S)する事が当たり前のようになってます。
pop3sについては@ITあたりを見てもらうとして、はっきり言って外出先のネットワークやモバイルの環境でPOP3を流すなんてとてもアブナイ行為なわけです。
 

そこで困ったのがB's Biff for Windows がPOP3Sなんてできない事、それを何とかするために Windows版Stunnel を使っています。
 

使い方は下記の図のとおり、クライアントモードですね。
 

[caption id="attachment_1199" align="alignnone" width="621" caption="画像:メールチェッカとStunnel"]画像:メールチェッカとStunnel[/caption]
 

やり方はシンプル、stunnelをインストールしたらローカルのポートと、それに対応するメールサーバへの接続情報を記述すればよい。
 

コンフィグファイル "stunnel.conf" の内容はこうなる。
client = yes
[pop3s]
accept = 127.0.0.1:995
connect = mailserver.example.com:995

accept のポートは別に何でもOK、メールチェッカの設定とあわせること。
これで、メールチェッカの設定を 127.0.0.1 の ポート995 をメールサーバに指定すれば完了。
 


あとはstunnelを起動して、"netstat" でローカルPCの待ち受けを確認。
Proto Local Address Foreign Address State PID
TCP 127.0.0.1:10995 0.0.0.0:0 LISTENING 3428
[stunnel.exe]

これでまだ当分使える。
 
 




しかし「B's Biff for Windows」は基本的に文字コードはJISで動作をするので、UTF-8のメールはタイトル・本文とも化けてしまう、仕方のない話だが。
いずれ使わなくなるんだろうかな。